Web制作でよく使われるPHPについて知っておこう!
サーバーサイドのプログラミング言語として「PHP」があります。
こちらについて学んで、Web制作についてより深く理解しましょう!
PHP(Hypertext Preprocessor)は、サーバーサイドで動作するプログラミング言語の一つです。主に動的なウェブサイトやアプリケーションの開発に使用されます。
PHPの特徴
動的なウェブページを生成
PHPを使うと、訪問者に合わせて表示内容を動的に変化させるウェブページを作成できます。
例: ユーザーごとのログイン画面、検索結果の表示。
HTMLに埋め込める
PHPコードはHTMLコード内に直接埋め込めるため、初心者でも理解しやすい構造になっています。
<html> <body> <h1>今日の日付は:</h1> <?php echo date("Y-m-d"); ?> </body> </html>
サーバーサイドで動作
PHPはサーバー上で実行され、その結果がHTMLとしてブラウザに送られます。訪問者にはPHPコードは見えません。
無料で使える
PHPはオープンソースであり、無料で利用可能です。
多数のウェブサーバーやプラットフォームに対応
ApacheやNginx、IISなどのウェブサーバーで動作し、Windows、Linux、Macなど多様な環境で利用できます。
一般的なレンタルサーバーで動作し、皆さんが普段使っているpcで開発が可能、ということです。
PHPを学習する上での注意点
HTML/CSS/JavaScriptはWeb制作をする上で何もしなくても動作しましたが、PHPは普通のPCの初期状態では動作しません。
「index.php」などのファイルをダブルクリックしても中のソースが表示されるだけ、といったことになるのです。
PHPが動くPCの環境にするのはアプリケーションをインストールするなどの作業が必要であり、PHP自体を学習する前につまずいてしまう可能性があります。
初めて学ぶ場合は、レンタルサーバーを借りて、そのサーバー上で動作を確認するのがおすすめです。
PHPが得意なこと
フォームの処理
ユーザーが入力したデータ(例: お問い合わせフォーム)を受け取り、処理するのに便利です。
データベースとの連携
MySQLやPostgreSQLなどのデータベースと簡単に連携でき、データを保存・取得・編集できます。例: 会員登録システムやブログ記事の管理。
ファイル操作
サーバー上のファイルを読み書きできます。
例: アップロードされた画像を保存、アクセスログを記録。
セッション管理
ログイン状態の管理や、ショッピングカート機能の実装などもできます。
APIの開発
他のサービスと連携するためのAPI(アプリケーション間の通信方法)の開発も可能です。
簡易プログラムを動かしてみよう!
デモサイトはこちら!
ソースコードも配布します。自分のサーバーにアップして動かしてみてください。
PHPプログラムサンプル
簡易アクセス数カウンター
<?php $file = 'counter.txt'; // ファイルが存在しない場合、作成して初期値を設定 if (!file_exists($file)) { file_put_contents($file, 0); } // 現在のカウントを取得し、+1 $count = (int)file_get_contents($file); $count++; file_put_contents($file, $count); // カウントを表示 echo "このページは $count 回閲覧されました。"; ?>
「counter.txt」を設置する必要あり。
現在の日付と時刻を表示する
<?php echo "現在の日時は " . date("Y-m-d H:i:s") . " です。"; ?>
訪問者のIPアドレスを表示する
<?php echo "あなたのIPアドレスは " . $_SERVER['REMOTE_ADDR'] . " です。"; ?>
ファイル一覧を表示する
※サンプルファイルでは、画像一覧を表示するコードに改変してあります。
<?php $files = scandir('.'); foreach ($files as $file) { if ($file !== '.' && $file !== '..') { echo "<a href=\"$file\">$file</a><br>"; } } ?>
いいねボタン カウンター
<?php $file = 'likes.txt'; // ファイルが存在しない場合、初期値を作成 if (!file_exists($file)) { file_put_contents($file, 0); } // 現在のいいね数を取得 $likes = (int)file_get_contents($file); // 「いいね」ボタンが押されたらカウントアップ if ($_SERVER['REQUEST_METHOD'] === 'POST') { $likes++; file_put_contents($file, $likes); } // HTMLを表示 ?> <!DOCTYPE html> <html lang="ja"> <head> <meta charset="UTF-8"> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> <title>いいねボタン</title> </head> <body> <h1>このページの「いいね」の数: <?php echo $likes; ?></h1> <form method="post"> <button type="submit">👍 いいね</button> </form> </body> </html>
「likes.txt」も設置する必要あり。
PHPの学習の進め方
基礎文法を学ぶ
変数、条件分岐、ループ、関数の基本を理解する。
フォーム処理や動的ページの作成
ユーザーの入力を処理するシンプルなフォームを作る。
データベースとの連携
MySQLなどを使ったデータの保存・取得を試す。
セッションやクッキーの活用
ログインや訪問者の状態を記録する仕組みを学ぶ。
まとめ
PHPは初学者にも学びやすく、簡単なスクリプトから高度なウェブアプリケーションまで幅広く活用できます。ぜひ実際にコードを書きながら学習を進めてみてください!